「そんなことなら、まかせといて!
これから、きょうりゅうのくにへ
つれていってあげるよ。
よういは いい? さぁ、
しっかりつかまって!」
(主人公呼び名)をのせた
ユニコーンは、おおぞらに
とびたちました。
(主人公呼び名)は(年齢)さい
ふとんのなかで、ねがえりをうって
ゆっくりと めをあけました。でも、すぐに
めをつぶりました。
「まさか! ユニコーンのはずがない!」
(主人公呼び名)は いま みたものが
しんじられなかったのです。
もういちど おそるおそる めをあけて
みました。
そのどうぶつは やっぱりいました。
「おはよう、(主人公呼び名) きょうは
きみのねがいごとを きくために
ここに やってきたんだよ」
ユニコーンは ささやきました。
「……えーっと……そうだ!
きょうりゅうのこと、もっと
しりたいんだけど……」
(主人公呼び名)は こたえました。
(主人公名字・名前)さま
これは あなたのために とくべつに
つくられた おはなしのほんです。
(この部分に20文字のメッセージを)
(2行入れられます)
2001年1月1日
(贈り主)より
(主人公呼び名)
きょうりゅうのくにをいく
あなたにおくる おはなしのほん
ジョーゼフ・フィッタント作
あき よしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画
(主人公呼び名)とユニコーンが
ついたのは、うつくしいみずうみの
ほとりです。
とてもおおきなアパトサウルスが、
「やあ」 と こえをかけてきました。
「ぼくのからだは、バスより
おおきいでしょ。すきなたべものは、
みどりの はっぱなんだ」
(主人公呼び名)が なまえをきくと
「ないんだ」
きょうりゅうは かなしそうに
こたえました。
「じゃ、なまえをつけてあげる。
ミスター・ビッグってどう?」
「ねえ、みて!
あのやま、ひをふいている!」
(主人公呼び名)は
みずうみのむこうを ゆびさしました。
「ああ、あれは かざんだよ。
まわりをみてごらん。
きょうりゅうのくにには
かざんや ぬまや ジャングルが、
あちこちにあるんだよ」
「ほんと、すごくあついね」
(主人公呼び名) が いいました。
そこへ、ステゴザウルスが
あらわれました。
「みて! せなかのギザギザ!」
(主人公呼び名)は さけびました。
「あれは ほねのいたで できてるんだ。
ステゴザウルスは あのギザギザで
じぶんのみを まもったり、
あそこから たいようのねつをとりいれて
からだを あたたかく するのさ」
ユニコーンが おしえてくれました。
(主人公呼び名)と ユニコーンは、
うすぐらいジャングルへ
はいっていきました。
かわったかたちのむしや、
いろいろなきょうりゅうが
たくさんいました。
あるきまわっていると、とおくから
ビシャビシャと おおきなおとが
きこえてきました。
「あんなに おおきなおとを
たてているのは だれだろう?」
(主人公呼び名)は
つきとめたくなりました。
そんなに とおくないところで、
ティエラノサウルスに であいました。
この きょうりゅうは はが おおきくて、
がんじょうなうしろあしで たっていました。
ふといしっぽが からだのささえに
なっています。
「あんなに おおきなおとを
たてていたのは、きみだったの!
ちょっとうるさかったから、
ノイジィーっていうなまえを
つけてあげる!」 と、
(主人公呼び名)は いいました。
「いま こんなことをしているなんて、
(友達A)や、(友達B)や、(友達C)に
しんじてもらえるかなぁ……」
(主人公呼び名)は おもいました。
きがつくと ユニコーンが
ないていました。
「どうしたの?」
(主人公呼び名)が ききました。
「きょうりゅうたちには
なまえをつけてあげたのに、
ぼくには つけてくれないんだもん」
ユニコーンは しょんぼりしています。
「ごめん、ごめん。
そうだ エーリエルなんて どう?」
(主人公呼び名)が いうと
「いいね!」
ユニコーンが にっこりわらいました。
とつぜん、ねことおなじくらいの
おおきさの コンプソグネイサスが
(主人公呼び名)たちの よこを
かけぬけながら さけびました。
「ぼくについてきて! いいもの
みせてあげる」
「はやくはしれるから、
ライトニングって よんでもいいかい?」
と、(主人公呼び名)は いいながら
エーリエルと いっしょに
すごいスピードで ライトニングのあとを
おっていきました。
やすみなく どんどん はしっていくと、
ごつごつしたいわが
そそりたっていました。
ライトニングが がけのうえのすを
みせてくれました。
なかには テルーダクティルスの
こどもが 3びき いました。
「だれの こども なのかなぁ?」
(主人公呼び名)は おもいました。
「わたしだよ」 というこえが、そらから
きこえて テルーダクティルスが
すがたを あらわしました。
(主人公呼び名)は
そらをとべるトカゲが いるなんて
おもっても みませんだした。
「デッキーという なまえにきめた!」
と、(主人公呼び名)は おもいました。
デッキーが すに おりてきました。
エーリエルが デッキーと
なにか はなしを しています。
エーリエルが (主人公呼び名)に
「そろそろ いえに かえるじかんだよ」
と、いいました。
(主人公呼び名)、エーリエル そして
デルーダクティルスは
きょうりゅうのくにをみおろしながら、
うつくしいみずうみまで
まいもどってきました。
「なにが あるんだろう?」
きょうりゅうたちが テープや
ふうせんで きしべを
かざりつけています。
「なにが はじまるの?」
(主人公呼び名)が きいても、
エーリエルは こたえてくれません。
ちじょうに おりたつと
ペントセレープスが あいさつに
やってきました。
(主人公呼び名)が すばやく
かぞえると、
ペントセレープスのあたまには
つのが 5ほん。
「なまえは ペンティーだ!」
(主人公呼び名)は きめました。
「わたしと いっしょに きてください。
あなたを びっくりさせることが
あるんです」
ペンティーは いいました。
きょうりゅうたちが おおきなケーキを
とりかこんで います。
「だれのケーキなの?」
「(主人公呼び名)、きみのだよ!」
きょうりゅうたちが こえをそろえて
いいました。
エーリエルと きょうりゅうたちは、
(主人公呼び名)が
いえに かえるじかんに なったことを
しっていたのです。
だから みんなは (主人公呼び名)に
じぶんたちの くにで すごした
きょうのことを おぼえていてほしくて
パーティーを することにしたのでした。
パーティーが おわると
ティエラノサウルスノイジーが
いいました。
「(主人公呼び名) ざんねんだけど
もう(住んでる場所)に
かえるじかんだよ」
(主人公呼び名)は まだかえりたく
ありません。
でも (友達A)や、(友達B)や、
(友達C)がしんぱいするし、
みんなに きょうりゅうの くにでの
ぼうけんを はなしたくて
たまりませんでした。
主人公呼び名) を いえまで
おくってくれたエーリエルが、
いいました。
「きみと いっしょで ぼくも
たのしかったよ」
(主人公呼び名)の へやに
もらったケーキが ひとつ、
ともだちになったきょうりゅうたちの
サインのはいった カードが
ありました。「このケーキを
(友達A)や、(友達B)や、(友達C)と
いっしょに たべて、
この ぼうけんの はなしを するね。
さよなら エーリエル。
わたしの ねがいを きいてくれて
ほんとうに ありがとう」
(主人公呼び名) が
ユニコーンにあったら
おねがいしたいこと