2007年 サマーセミナー

東京西ワイズダックスフンドクラブ主催のサマーセミナーに参加してきました。
ダックスについてたくさん勉強できるセミナーで毎年楽しみにしていています。

このセミナーに参加して56年ほど経ちますが、はじめは親族関係のダックスに会えること、それからダックス好きの方たちにお会いできることを楽しみに参加していました。
でもダックスフンドについて学んでいくうちに、犬種としてのダックスフンドをどんどん好きになっていくことに気付きました。


別のハンドリングの講習会で、日本でこうした犬種についてのセミナーは開催しているところが少なく、毎年行なっているところは貴重なものだと聞きました。


セミナーの1日目は午前中にダックスフンドの犬質標準、午後からは犬の色素・毛色からの考察、2日目はダックスフンドの理解、3日目はグルーミングとハンドリングについて学びました。

1日目 午前〜

『犬質標準について』

このセミナーでは犬質標準をとても大切にしています。
そしてその中でも特に骨格構成を基本として勉強します。


骨格構成・・・と書くと少し難い印象に感じますが、『何故ダックスがこのような形をしているのか』ということを学ぶことにより、ダックスが狩猟犬であることを改めて感じることが出来ました。


ダックスフンドは愛らしいだけではなくて、俊敏で、賢くて、頑固で、そういったもの全てをひっくるめて『ああ、こういう犬だから自分はダックスが好きなんだ』と感じられたことを嬉しく思いました。


毎年この講義を受けているのですが、受けるたびに自分の中で新しい発見があり、とても勉強になります。

そして犬質標準について、一昨年より去年の方が、去年より今年の方が解らなかったことが理解できていき、それをとても面白く嬉しく感じました。

今年は 被毛の上からの骨格構成について理解できてきました。

来年は正しい動きについて理解が出来たら・・・と思います。

今年、この講義を受けていて心に残ったことは、“純血種を守っていくには飼う側の意識が必要”ということでした。
実はセミナーに参加し始めた初期(56年前)は理解できていませんでした。
ドッグショーに出るつもりもないし、繁殖を考えているわけでもないし・・・。
特にブリーディングについてなんて一般の人がそこまで勉強する必要があるのだろうか?と思っていました。

ブリーダーさんが良い犬を繁殖してくれて、自分はそれを飼うだけだと。
でもそうではなくて、犬質を高めていくには飼う側の人の意識の向上がとても大切なんだと理解できたのはセミナーに参加して3年目くらいだったでしょうか・・・。

“ショードッグは最高のハウスペット”
・・・正にそうだと感じました。

ショードッグというのは健全でありその犬種の特性を持った、優れた家庭犬なのだと理解できました。
最初は可愛いから飼い始めたダックスフンド・・・犬質標準を学べば学ぶほどその魅力に惹かれていきます。

〜お昼休み〜
1日目のお昼はチキンと野菜、果物にヨーグルトでした。
ドリンクは用意されているものをセルフサービスでいただきます。
コーヒー・紅茶、冷たい麦茶・・・差し入れのお菓子もありました♪




1日目 午後〜

『ダックスの毛色について』

今まであまり深く考えたことはありませんでした。
ミニチュアダックスの流行に火をつけている“カラーバリエーション”は好ましくない、アルビノ(=白)は野生に程遠く亜種であるために身体が弱い・・・そのくらいしかカラーについて思ったことはありませんでした。

何故カラーバリエーションがその犬種としての未来を閉ざしてしまう危険性があるのかということを遺伝子レベル・色素細胞レベルで学ぶことが出来ました。

なかなか難しかったので、機会があれば事前にもう少し予習をして、また講義を受けたいと思います。


〜夕食〜


1日目の夜はカレーでした♪
もちろんスタッフによる手作りです。
調理師免許を持った方や主婦さん方によるこだわりカレー♪
食べきれないほどでした。


1日目 夜〜

3日間という短い時間の中で知識を詰め込むために、ご飯を食べた後も勉強です。
獣医師の先生が急遽お休みされたので、今回はダックスについて疑問に思うことを議論しました。
カニーンヘンのお話や、体高体長
101720のバランスについての話題があがりました。



2日目 朝〜

前日の講義の後、ついついお話が弾んでしまったりと大抵2日目の朝から寝不足になり始めます(笑)
眠い目をこすりながらの起床です。
朝食の時間までは犬の世話をしたりご飯作りのお手伝いにいったりと様々。


朝食はバイキング形式。

サラダにスクランブルエッグ、ウインナーにベーコン、パンにヨーグルト・・・朝から思わず食べ過ぎてしまいました♪

寝不足だったり疲れているからこそ、美味しいご飯は元気の源!


2日目 午前〜

ダックスフンドについての理解を含めました。

骨格構成から、歩様について。
まず、ダックスフンドは肩甲骨が十分にレイバックして(寝て)いること。
そして、その骨格から繰り出される、ダックスに求められる・適した歩様などについて学びました。
今まで曖昧にしか解らなかった『歩き』について、知識が深められました。
・・・とは言っても、自分ではまだまだ静止画面上でのレベル。
スタスタ速く歩かれたら、よく解りません。
知識を深めていったら、すぐ解るようになるのかな?


2日目 夜〜

2日目の夜は恒例のバーベキューでした♪

毎年食べきれないほどのお肉や魚介類、そして新鮮なお野菜が次々に焼かれていきます。
「待って!もう入れないで!」と思わずお皿を隠しちゃうほど!


お酒を飲んだり、ダックスについて和気藹々と話したり・・・賑やかに夜が更けていきます。

そしてバーベキューが終わるころには、これまた恒例のオークションの開始です。
セミナー参加者さんが持ち寄ったダックスフンドのグッズがたっくさん♪

「ダックス好きとしてはあれも欲しい!これも欲しい!!」と気がつけば、ついつい買いすぎていたり(笑)


3日目 午前〜
『グルーミング』

ダックスフンドは“トリミング犬種”ではなく、“グルーミング犬種”です。
いかに犬質標準を理解して、それにそってコート(毛)を整えていくか。



今年は参加して初めて、犬質標準を意識しながら行うことが出来ました。
一昨年はどうしていいか解らず、去年はなんとなく普段周りの人がやっているように真似ていました。
骨格を意識しながらショキショキはさみを入れて、自分で考えながら自分の犬の良いところを表現するというのは難しく、でも楽しいものでした。


3日目 午後〜

『ハンドリング』

AC(有資格者・ショーに参加したことがある・初心者)とクラス分けして行なわれました。
 
リードの持ち方から、犬の立たせ方、基礎からしっかりと学べます。
犬質標準を意識しながら、犬がどういう風に見えるかを考えながらハンドリングをするというのは難しいと改めて感じました。


『コンペティション』


セミナー3日目の午後に行なわれました。
まず各クラスで
1席を競い、最後にACクラスの1席同士が競います。
 


・・・という感じに、今年のサマーセミナーも充実してとても楽しいものになりました。
今はネットや雑誌など情報を手に入れる手段は沢山ありますが、それが必ずしも正しいものばかりではなく、正しい知識を学べるセミナーの存在はとても貴重だと改めて感じています。

終わったばかりですが、来年も楽しみです!


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