照影の俳句
* 春 の 俳 句 *
河津桜の花芽少々空青し
城山へ続く早春の女坂
春北風潮風運ぶ里見城
一病に一病重ね春憂ひ
生かされて生きて今生梅開く
八犬士の墓に供花あり梅の花
公園の裸婦像に艶春時雨
生簀籠に鳥の群れたる春の波
鯱鉾の尾の光りたる春うらら
大仏の半眼の先春景色
コロナ禍で残る病や春の星
段々と気温の上がり春めける
白牛の双子の耳や牧の春
呼び合ひて烏の夫婦屋根の春
七草を叩き七種粥すする
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