照影の俳句
* 春 の 俳 句 *
十王堂格天井(ごうてんじょう)の花見かな
春うらら里見城下の女坂
そめいよしののつぼみ膨らむ風だより
一病に齢を重ね春の宵
生かされて生きて今生花かをる
空蒼し五重塔に花添えて
赫々と水平線に春落暉
生簀籠狙う鳥あり光る春
鯱鉾の尾の反り具合い春うらら
大仏の半眼の先のどかかな
アマビエに縋りいつしか春となり
菜花畑から現れ出でた郵便車
うららかや水琴窟に耳当てて
佐久間ダムのソメイヨシノや茹で卵
ピクニック鋸山の車力道
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