過去の挫折、失敗


琵琶湖カヌーセンターで扱っていた、プライウッド(ベニア)をナイロン糸で縫いあわせておいから樹脂に浸したガラス繊維のテープで固めてしまうという、いわゆる、ステッチングルーのカヤックが最初でした。約2ヶ月経費は8万円ぐらいでできました。
仲間を集めて、浸水式をやりました。・・・・・・・・・・それ以来1度も乗ってませんが、今も記念すべき1号艇は工房の天井からぶらさがりながら、おろかなアマチュアビルダーを眺めています。

白いパンツに気合がみなぎります


これでは皆さんと一緒に漕げない!。そんな時、カヌー&カヤック誌にうらわかきお嬢さんが楽しそうにちょっとシーカヤックらしいカヤックに乗っているChesapeake light craftsの宣伝を見つけてしまいました。ガレージで造ろうなんてぇ事が書いてあるようです。(最近はお兄さんになってしまった。)
ガレージはないが使っていない牛舎ならある。早速でたらめな英語でfax入れてみました。カタログを送ってきてくれました。
カードで決済できますし、樹脂以外の材料ひとそろえが畳1枚分ぐらいのダンボールに入って宅急便で玄関先まで届きました。今も、細かいパーツやグラステープなど手に入りにくいものはclcから調達しています。
ていねいなマニュアルが付いていましたが、おしいかな英語で書いてあります。それでも何回も何回もながめていれば、写真もあるし、なんとなく解ってきます。基本的にはこれもステッチングルーですからそうは違わんだろう。コンパス付けたり、電動の排水ポンプ付けたりいじりましたが、
今は、常夏商会さまが廃船処理してくれました。ありがとうございます。

皆さんと漕げるみたいです


これは楽しい!。使えるじゃないかという事で、お調子者はまた造りたくなります。でも身近な人の”ひやー”とした視線が背中にささります。ここは子供のためだということにしてタンデムにしましょう。もう、マニュアルレスでok。樹脂や塗料もまだ残っています。人間3回もやればなんとか覚えるみたいです。さすがにタンデムはデカイ。工房からあふれそうでした。夏になると子供を乗せてます。
前回先を急ぎすぎて、左右のチャインが微妙に違うという致命的な失敗をおかしていたので今回はとにかく左右対称、バウはきゅっと絞り込みました。ところがデッキになる3枚のベニア(プライウッド)の真ん中を前後反対につけてしまった。ブロンズ製の釘でしっかり打ち付けてしまってから気がつきました。
今更、数十本の釘を抜くわけにもいかん。そんな訳でスターン側のシートが設計より前になってしまいました。1人で漕ぐ事もあるし子供を乗せるわけだからこれがベストだったという事にしてます

意外やいがい、ほどに使えます


さて、目先を変えないといかん。次は原点にもどって、スキンカヤック。wooden boatsにバイダルカの製作教室、キットの宣伝が出ていました。即、ファクッスです。夜中に”へロー”と電話かかってきたり、輸送費が思ったより高かったり、結局輸送業者の倉庫まで自分で取に行ったりとトラブルありましたが、今考えても、バイダルカを造るのは本当におもしろかったです。基本的にはナイフと針と手があればカヤックができました。製作行程も、乗った感じも、全く違ったカヤックです。軽いし、ふらふらするようだけど、波風にも強いようだし、結構速いし、造っても漕いでもおもしろいカヤックです。でも”なんでこのカヤックの頭は二股なの?へんなの。”とお嬢さんに言われた時は内心少しショックでした。ネット上や、関係ありそうな本をちょこりと探しました。でも、うんちく親父にはなりたくない。この頃からmanzo craftなんて訳の分からん名前を使い出しました。
今はむりやり加藤さんちにお嫁に行かせてあります。姑とうまくやれずいつか出戻ってくるかなぁ。

baidarka frame stern view


さて、ここらでそろそろ、キットから離れよう。ストリップビルドとなりました。やっとインターネットというのにもなれてきて、いろいろ検索した結果、laughing loon custom canoes&kayaksのカヤックの設計図を買いました。ストリップ(細長い木片)は友人の大工さんのつてで手に入れることが出来ました。雑誌でたまにカナディアンカヌーの製作状況を見かけますが、いつかカヤックでチャレンジしてみたいと思っていました。サンデリングを終わった船体を眺めていると、うーんこれは良さそうです。
はじめはどうやったら、裏表のFRP加工ができるのか?デッキとボトムがうまくあってくれるか?暗中模索の状態でした。終わってみればちょっと手間はくうけど、やれないわけでもない!。
使ってみれば、長さ560cmビーム55cmと私めにはちょっと大振りなカヤックのようです。
それでも大島さまで水船になったり、佐渡さまに拒絶されたり、遊んでます。
直進性まことに優秀、回りたい時も、曲がりません。まいったか。
また、水面上に出ている容積も大きく、風が吹くとこちらの意志とは違った所に連れて行ってくれます。
でも、これは漕ぎ手の技量の問題なのかもしれません。カヤックの責任にしてはいけません。
現在はこいつを愛用しています。
100本頼んだストリップがちょうど半分残っていたんで、もう少しローボリュームな取り回しのよさそうなカヤックがいいかなぁとguillemot kayakから設計図をまたまたかってしまいました、とさ。


ちょっと使いやすい”ぼちぼちカヤック”ができました。デイツーリングにはベストだな。取り回しもいいし、波風の中でも市販のカヤックに混ざっても遜色なくほどほど遊べるし。そんな訳でしばらくはこいつで楽しみます。そういいながらカヌーライフの洲澤さんの記事が気になる今日この頃です。
波にやられてありゃ、横倒し
撮影:せつ雅春(zen代表)


前作があんまり使いやすいカヤックだったんで、次はのれないカヤックを造りたくなりました。設計図とかメジャーとか使わずに、なるべく自分の思うようなやつを造りたくなりましたとさ。材料もなるべく特殊なものを使わないように心がけました。いろいろなカヤッカ−にのってもらえて、満足しています。それにしてもこのカヤックに安定という言葉はありませしぇん。
いつかのれるようになるんかいな?


おかげさんですっげぃいいカヤックが出来ました。greenlandersなるグループにそそのかされて、6艇のスキンカヤック造りを仲間でやりました。各自適当にやってたもんで、それぞれ違うやつができました。やっぱ俺のが一番でしょう。こういう自由さが好きです。

とりあえず3艇の浸水式となりました

撮影:kafee no nago



manzo craftのロゴでホームへもどります。

カヤックをつくってみようなんてぇ妙な考えがわいてきた方がいましたらまんぞう まで連絡ください.
お手伝いできる事あれば喜んでやらさせてもらいます。