ぼちぼち造ったシーカヤック

ぼちぼちカヤック

1998年の春から夏にかけてディパドリング用に造ったローボリュームのシーカヤックの
製作状況です。
なかなか満足できませんが、それでもはじめの頃から思えば少し進歩してるようです。
書き足してましたんで、はじめておいでの方は下から見てやって下さい。

ぼちぼちやってます。#16・・・ それからそれから


ぼちぼちに乗り出してはや1年半が経過しました。
カヤックと自分が馴染んできました。これといった支障もなく使っています。市販のカヤックよりロープロファイルなんで、風が吹いていても影響はほとんど受けません。波の中でもなかなかの安定度です。サーフィンもまずまずかなぁ。乗り手がへたくそだからカヤック自体の性能はもっと高い所にあるのかもしれません。ハッチはありませんがディパドリングぐらいの荷物だったら十分積めますし。この辺も予定通りでした。
大工の棟梁が見て、”こりゃ大変だったろう、でも仕上げが甘いな、ここまでやるんだったら最後をきっちりつめるように”とのアドバイスでした。素人と玄人の差はこの辺にあるのでしょう。まっ、水漏れがあるとかもないからよしとしましょう。
そう、旗を立てられるように後ろの隔壁をねらってドリルで穴をあけました。2mほどのグラスのポールを釣り道具やさんから買ってきて、刺し込んでみました。房州素人船団の小旗をつけてみました。レーダーリフレクターではありませんが漫才としてはまずまずかな。
このところ、ショップのツアーではタオルを首に巻いてドカヘルかぶったり、パナマ帽かぶってアロハシャツで漕いだり変なカヤッカーをちらほら見かけます。みんな、あぶない路線をねらってるようです。仲間にならないよう注意しよう。


ぼちぼちやってます。#15・・・
それから


キール補修

ちょっと使ってみて、早速微調整です。もう少し保針性をあげようと、スターン側のキールラインを50cmほど約8mm高くしてみました。エポキシパテで粘土細工の様にもりこんで、その上をまたFRP加工してみました。色が気になるんで、オレンジ色に塗ってみました。センスわるー?。
もともとの設計はこんなラインになっているのかもしれません。どうしてもストリップでは設計より手前のラインになってしまうのかも?。
ショップのツアーに参加してみました。洲崎に、いついたイルカが見れたらいいなぁツアーでした。
たいして手直ししたわけではありませんが、ちょっと良くなったようです。ほっほ。
きっちりイルカも目の前を通りすぎてくれました。
いつもの仲間もいます。ベテラン吉田さんがインデアンカヌークラフトのグリーンランドスタイルの1本ものを持ち込んでいました。ちょっと借りて遊んでしまいました。横になってみます、おーっ、いけるじゃないか、今回はじめて出来ました。本人よりまわりがびっくりしてました。このカヤックはいいカヤックかもしれません。実はヴァージョンアップの作戦としてスケッグというのも造ってあるんですが、無しで使えればそれにこした事はないと保留してあります。穴を今からあけるのも忍びないもんです。
ところでステーションの方は群馬の斎藤さんが遠路はるばるとりに来てくれました。斎藤さんは今までストリップビルドでカナディアンと川用のカヤックを製作されています。みんな楽しんでるなぁ。
工房に残っていたストリップやグラステープや接着剤その他もろもろを勝手に車に積み込んでしまいました。どんな姉妹が誕生するか楽しみです。


ぼちぼちやってます。#14


浸水いざいざ出陣でござる

なんとか、かんとか、待ちに待った進水式となりました。台風5号が接近中のわりには海もおだやかで、風もなしでした。ささやかにビールをかけて”いざ行かん”。
この瞬間のために造っているのかもしれません。

漕ぎだしの感じは比較的軽いようです。ちょっと回してみます。ひとかきで向きが変わります。取り回しはいいようです。いわゆるジャストサイズのカヤックです。造った本人が乗ってるんだから当たり前ですが、ひざ、フットブレースの感じも悪くありません。
ちょっと、倒してみます。結構ねばってくれます。もっと倒してみます。スカーリングのまねごとです。イージーTOロールと言ってましたが、イージーTOチンとなりました。ひゃっひゃ。ロールしてみましょう。あれっお前できたっけ?。それでもたまには上がるようです。後方から乗り込みほふく前進再乗艇を試みます。これはいけるようです。平水での安定はそこそこのカヤックなのかもしれません。
ちょっとそこまで漕いでみます。
帰りに小さな波?に追われると方向が定まりません。ありゃっ。もうちょっと保針性がいいほうが扱いやすいような気もします。
台風のうねりはまだ来てないんで30cmほどの波に乗ってみます。いいです。波乗りに良くて、追い波で変というのは多分漕ぎ手の問題なんでしょう。つきあっていくうちにもう少し見えてくると思います。
とりあえず、スプレースカートがすぐとれちゃうとか、水がしみてくるとか、再乗艇しにくいとか、窮屈で苦しいとか、でかすぎるや、すぐチンしそうで不安な感じとかもないようです。まんぞくまんぞうです。


ぼちぼちやってます。#13・・ところで、連絡事項


今回のと、前回のと2艇分の各ステーション(合板の型)とそれぞれのストロングバック(製作のための土台)があります。ストリップを調達すればすぐ始められます。欲しい方いませんかねぇ?。あげます
ストリップ、その他樹脂など、もろもろの材料、パーツの調達もお手伝いします、
長さも重量もありますんで(特に、panacheのストロングバックは合板で造ったので重い)、カヤックを運ぶキャリアがないと移動できないかもしれません。
各ステーションの切り出しの手間がはぶけます。これも結構めんどうだし、ジグソーがないとそれだけで大汗がかけます。
デザインは本家のページをみてもらえばわかりますが、play、とpanacheです。
1設計図で、1カヤックが仁義?でしょうから、デザイナーに連絡して5000円も払えば大手を振って出来ると思います。誰かいりませんか?いらないか・・・。

と、言っていたら、群馬の方から問い合わせがありました!。
姉妹カヤックが出来たら楽しいだろうなぁ。

実はここの所ちょっととりこんでいて、まだ浸水式をやってない!。しょうがないんで、残りのセルフォームを削って、ひざのあたりのフィティングをめんどうみてます。本当は使って様子を見ながらやっていきたいとこです。とにかく
早く浸水したいヨー。
なんとか9月のうちにはすましたい。ぼちぼちいきましょう。


ぼちぼちやってます。#12

側望

ウレタン塗装がおわれば、後はデッキのコード、フットブレース、シート、バックバンドの取り付けです。
デッキコードは一筆書きになるようあれこれ考えます。
この辺の事はこうでなくちゃいけないという部分がないんで、自分が使いやすいようにすればいいわけで、余分なものはいらないし、と楽しいところです。
今回はディパドリング用ということで、あえてハッチは造りませんでした。”ドライバッグが1こ積めればいいや”という事で、シンプルに後ろの隔壁をドライバッグの分後ろにずらしてみました。使い勝手はどうでしょうか?楽しみです。
取り付けのネジ類にはホームセンターの水道コーナーで見つけたオーリングをはかせておきます。じわじわ浸水されてはかないません。
というわけでとりあえず祝完成とあいなりました。
夜中に工房の作業台の上のカヤックに密かに乗ってみます。
ひざはいいけど足元は窮屈みたいです。
ちょっと幸せです。
製作時間だらだらと半年、製作経費約10万円!(ストリップは前回の残りがあったので今回の出費は約6万円)、重さ一人でもてます、クロシオより重いけど、多分パフィンより軽い。予想耐用年数、手入れ次第。対波性能、対風性能、最高速度は漕ぎ手次第。デザイナーのの説明ではイージートゥロールとありますが素人にはどうなんだろうか?
まぁ、何回か使っているうちにあれや、これやが出てくると思います。こちょこちょ手直ししたくなるもんです。というわけで本当の完成はずーっと先の事となります。
誰も信じてくれないけど”こいつでカヤック造りはおしまい宣言”を家族にしてしまった。
本当でしょうか?


ぼちぼちやってます。#11
コーミングまわり

カヤックの形にになってくると作業のスピードが加速してしまいます。
仕上げこそ急ぐな、いそぐなと自分に言い聞かせます。
まずは、全体を磨きます。とってあった使い古しのサンディングディスクがちょうどこなれていて仕上げに使えます。わざわざ100番とか、120番とか細かい番手の物を買う必要もないようです。
そのままでは樹脂が熱で溶けて、すぐ詰まってしまいますんで、いわいる水ペーパーの状態で行います。タオルと水をはったバケツを用意して、水をかけながら削ります。
グラステープの端がどうしても浮き上がっていますんで、表面になじむまで削ります。カヤックが白くマットなボワーッとした感じになります。
フットブレースとバックバンドと前後のトグルの取り付けのために穴をあけます。本体に穴はできれば開けたくないんですが、しょうがない。穴のあくとこはグラステープを短く切って補強しておきます。
カッティングシートでmanzo craftのロゴを適当なフォントを使って、印刷して、拡大コピー、それをシートの上にはってメスで手作業で切りぬきます。うーん手作りだなぁ。透明なウレタン塗装の前に張れば剥がれず、小奇麗にはれます。
さて、透明な2液のウレタン塗料を吹きやすいようシンナーで薄めて、3回ほど塗ります。
これは、風のない暑くない、ほこりのない日にやりましょう。


ぼちぼちやってます。#10

デッキとボトムを合わせましょう。
その前に、それぞれのはしっこのいわゆるバリをサンダーでもとのラインまで削ります。無理して力を入れないように地肌がでるまで削ります。


バリ取りバリをとります。健康に気を付けよう
仮組みをしてみます。
シートも入れて密かに乗ってみます。ひざの具合もまあまあ、よさそうです。
夜中にほこりまみれで汚い穴ぼこにはいってにやにやしてる図は・・・・・なんともはや。
ところが、デッキのは方が1cmほど幅が広くなっていました。どうしてもステーションからはずしてしまうと外に広がりたがるようです。ボトムの方は設計図にあわせて木片で幅を固定してあったのでそれをよしとしてデッキの幅をそれに合わせます。
カヤックを運ぶ時につかっているストラップでデッキを何個所かしめてもう一度内側に樹脂をぬります。


デッキボトム合体ストラップやテープでミイラ状態です
さて、準備が整いました。30分硬化の2液のエポキシ系の接着剤を接合部に塗りデッキとボトムを合わせます。荷造り用の伸びないテープでぐるぐる巻きです。
30分はめずらしく手早く真剣にやります。
外側はぐるぐる巻き状態のまま、まずは内側の接合部をグラステープで固めます。長さ5mほどのテープを樹脂にひたして、自家製クリップではさんで、コーミングの穴から奥の方へ突っ込んでいきます。
樹脂の臭いでむせかえりますんで、息をとめてやります。くっ苦しい。一番奥までいったところで、ひもを引いてテープをはなします。自家製の長い柄にしたローラーでなじませます。
ここは急がず、一日、下にしている片側で我慢しましょう。そうでないとしっかり付いていたはずのテープが朝見にいったらドロッと剥がれていたりするもんです。実は前回、ここで失敗をしてやり直しています。
乾いたところで、テープ、ひもをはずして外側の接合部をサンディングします。
使い込んでいるうちに接合部が一番浸水しやすいところと思われます。樹脂とおがくずを練って少していねいに目止めをします。再びサンディング、グラステープで固めます。
とうとうカヤックの形になってしまった。
遠くからながめて、近くに寄ってうーん、ちょこっと満足


ぼちぼちやってます。#9

コーミングきり出しコーミングの切り出しです。この後、サンダーで削り、仕上げていきます

デッキとボトムそれぞれが大まかな線でできあがりました。
細かいパーツは現物主義でつくります。デッキラインを止めるグロメットは1個造って、後はそれを手本に合わせて削っていきます。前後のトグルも削り出しました。残りの樹脂をニスがわりに塗ります。
美しい。
グロメットには意外な時に、意外な力がかかるんで、たとえば、チンしって必死にラインにしがみついた時?本体への固定には気を遣います。
コーミングもサンダーで削り出します。今回もなるべく無垢の木材で造ろうと思っています。スカートが外れないようにやや角度を強く削り込みます。鼻汁が茶色になるくらい粉まみれですが、これは、気持ちの良い作業です。本体取り付け後のひざのホールドがイメージ通りになるか心配です。隔壁はウレタンフォームをジグソーで型紙に合わせて、切り出し、同じくサンダーで削ります。デッキとボトムの接着後にコクピットから押し込んで透明なシリコンで充填します。
だんだんカヤックになってきてしまいます。ほんと部品数の少ない乗り物です。
うれしいような、終わってしまうのがもったいないような。
ぼちぼちいきましょう。

ぼちぼちやってます。#8

クロス掛け白無垢ですがかなりあぶない、シングルの皆さんだまされないように。

楽しくないなぁ。
木でできたデッキとボトムをガラスクロスで裏表固めます。クロスは輝く白さできれいですが、だまされてはいけません。切りはじや、細かいごみが肌にちくちくします。また、樹脂もアセトンも体に悪そうです。
市販のFRPのカヤックが高価なのも、健康と引き換えに作っている人がいると思うと納得します。
裏と表はできれば一気にやってしまわないと時に浮いてしまうようです。
ありゃ失敗じゃ。
肝腎かなめのバウの外側が浮いてしまった。注射器に薄めた樹脂をいれて注入します。少しは回復できます。こういうポイントでミスはいけません。まあ、人に売るわけじゃないからよしとしよう。
バウとスターンのキールライン内側をおがくずと樹脂で練り合わせて少し厚みをもたせます。
裏表のFRP加工が終わるとぺかぺかしてたのも結構しっかりしてきます。
樹脂が硬化するまで違う所で細かいパーツをつくります。今回はデッキラインを止めるのに花梨を削っています。デッキに穴あけてリセスさせようかなぁ


ぼちぼちやってます。#7

取り外し心配でしたが結局性格でしようか”ばごっ”といってしまいました。

サンディング終わりました、さてさて、次は楽しくないFRPの作業となります。
いつもの塗装店へ行って、ビニールエステル樹脂、(商品名、リポキシ)一斗缶とアセトンとガラスクロスを25mとローラーなどの小物、しめて4万なにがしの出費です。今回の失敗は、身近な人と買い物のついでに寄ってしまった事です。”へーっ、こんなに高いんだ。ふーん。”形勢不利です。
はじめの頃は、何に使うんですか、とか、有機溶媒はなかなか分けてもらえなかったりだったお店の人が飲む打つ買うよりいいでしょうと助け船を出してくれました。
樹脂は100対1〜2で硬化剤を入れます。少しアセトンで薄めて、まずはローラーでひと塗り、やや生乾きのうちに、クロスをしわが出来ないように、かけてまたひと塗り。
気泡ができてしまうと後で、そこからじわりと浸水します.。
機能的には問題ないんでしょうが、使い込んでるうちにそこから木が変色します、そう言えば、今使ってるやつを見て、ヤマトさんに、”まんぞうさんこれ腐ってますよ”と言われたっけ。
もうひとつ心配だったのは今回はじめて隠し釘でステーションに固定したんですが、それを抜く時にときどき釘が折れて、(もともと、折れるように造ってある釘です)ところどころ残ってしまいました。ステーションから、はがれるかおおいに不安でした。接着剤のもれでステーションにくっついてしまわんように、マスキングテープを張ってはあったんですが、釘が残っている。バールでそーっと、割れないように・・・・・。結局、ばごっと剥がしてしまいました。うまくいきました、良かった。

ぼちぼちやってます。#6

ランダムサンダーこのサンダー抜きには考えられません

サンディング、ぎゅんぎゅん、です。気分はサーフボードのシェイパーです。
これは、楽しい作業です。
固定してあった釘を抜きながら、一日2フィートぐらい削ってます。残すところボトム側があと半分です。
ランダムサンダーってほんとにいいです。手で触って、目で見て、削っています。
すきまができてしまった所には、木工用ボンドとおがくずを練り合わせて、”耳たぶぐらいの軟らかさ”のパテを作って埋めてます。硬化する時に縮んで、一度できれいにならなかったら、翌日もう一度上塗りします。木工用のボンドですんで後始末の心配がいらないんで、木と木の間に指で擦り込むような感じです。
おがくずは肥育の牧場で敷き料用にとってきたものをもらってきました。沢山あればけちらず使えます。おがくずも自分で作るとなると結構大変です。
小さな事ですが、ステープルを抜く前に、マイナスドライバーでちょっとこじって浮かせておけば抜きやすい事に着が付きました。こんな単純な事でも大きな発見でした。
前回の苦労がうそのようです。



ぼちぼちやってます。#5

工房汚いカヤック工房です

張り終わってしまった。
ここまでで全行程の半分ぐらい終わった事になるんでしょうか?
各ステーションに打ち付けた釘を抜いています。つまんないんで、抜き終わったところからサンディングを始めています。バウ側からちょうど昆虫が脱皮するようにカヤックが姿を現します。
もっと、バウがせり上がってるほうがシーカヤックらしいような気もします。どうなることやら、今日、宅急便でシートとグラステープ届きました。”あれー、なんか買ったの?””カヤックのパーツだからいくらもしないよ。”今回もこれですりぬけましった。セーフ!。シートはハッピイボトムパッドというウレタンの成型ものですが、適度にクッション性もあり、軽いし、安いし、取り付けは接着剤で貼り付けるだけでいいし、ほんとにハッピイなお勧め品です。
ところで少しは漕がんとカヤッカーでなくなってしまうんで、しばし、作業は休みになるかもしれません。自分の時間でやれるのもストリップビルドのいいとこです。年内浸水ということでゆっくり行きましょう。

ぼちぼちやってます。#4

道具使った工具類です。主にこれだけ

今日は雨です。ぼろい、カヤック小屋には雨が吹き込みます。
今回はいっきにボトムとデッキのストリッピングやってます。ガンネルの合わせ目の所はマスキングのテープを入れて後で剥がしやすいようのしたつもりです。
はじめての事なので、どうなることやら。
ボトムに比べ、デッキは曲線も少ないので、ことのほか進みが速いようです。一日あれば、(丸1日という意味ではありません、2時間?)で4分の1ぐらいはいっちゃいます。
今回も途中から白い細木を入れてます。コーミングの回りはひざのホールドのために張り終わってから少し大き目にカットして水平に張り出してます。意味不明かし?市販の商業カヤックに見られるようにコーミングをリセスさせようと考えています。ちょうどひざの部分が張り直した所にあたるような感じを目指しています。
もう、1日あると多分、張り終わります。次は、釘を抜くというつまらない作業がまっています。


ぼちぼちやってます。#3

穴埋めバウです、穴埋めしたとこが白っぽく見えます

ボトムが張り終わりました。
角度をとるところはサンダーで、現物に合わせながら削ります、なれというか、一発で決まってしまう事が多く、予想していたより速すぎます。ゆっくりゆっくりやりましょう。
少し力を入れてグッっと差し込みます。きれいに入った時はいい気分です。
前後とも角度をとらなければならない所でも、バウ側からきめてどんどん固定していって、スターン側はおおむね見た感じで削っちゃいます。目分量というのもそう捨てたものではありません。やり直しは1回もありませんでした。細かい隙間があいてもあんまり小さい事は気にするなです。
押し出された接着剤を拭き取ります。
意識して、厚みのないカヤックの設計図をとりよせたんですが、張り上がったボトムを眺めていると、そうでもなさそうです。もう少しキールのラインのはっきりしてる方がいいのかなぁ?チャインは結構強そうです。一本一本のストリップはグニュっとカーブを描いています。ヌルっとしたカヤックです。
ここまできたら、そろそろパーツ集めに入ります。
カヤック全体を包むガラスクロスは地元で手に入るんですが、デッキとボトムの合わせ目に使うガラステープが無くなっていました。3インチ幅の50ヤード巻きで26ドル、CLCに発注しました。たったこれだけの少ない注文でもです。快く対応してくれて、感謝してます。張り終わる頃には届くでしょう。

ぼちぼちやってます。#2

設計図設計図、簡単?な図面ですが、奥が深い

ストリッピングが始まりました。といっても服を脱ぎ出したわけではありません。長い木片を型に貼り付けていきます。
雑誌等のいろんな製作マニュアルも何故かカタカナ言葉が多くて、困ります。そう、よくべべルをとってとかべベルをつけてという説明が書いてありましたがはじめは何のこっちゃ、でした。
ようは角度を合わせてという意味らしいです。カッコ付けず分かりやすく、そう言ってくれよ。目分量でディスクサンダーで削ってます。ストリップ同士の接着は普通の木工用の物(酢酸ビニルエステル)でやってます。水溶性の物なので服についても手に付いても始末がよくて、いいです。蛇足ですが、ここ一番のところはどうしても2液のエポキシ系の物になります。こいつは後の始末が大変です。専用の作業服にしないと、お出かけ用の服がなくなります。FRPの作業もしかりです。
ボトムの部分は幅2cm、厚さ0.8cm、長さ600cmの細木を張っていきます。取りあえずガンネルをカーブがきつくなるところまで張っていきます。ボトムとデッキの接合部分から張り出して、おおむね3から4本めぐらいまででしょうか?


続いてキールラインをきめます、中央から前後に約90度ひねりが加わります。ここがストリップビルドの面白いところです。微妙にカーブしていく船底の形が見えてきます。やはり、水に接する部分は流れるようなカーブがいいのかもしれません。両先端部分をちょっと長めに残してクランプで垂直に締め付けます。
夕食を食べ終わってからの1時間から2時間が自由になる時間なので、一日左右1本がいいとこです。ビールを飲みながら、FMを聞きながら、今、一番大事にしてる時間が過ぎていきます。
今回もストリップはカーブアンドベントではありません。何のこっちゃ。要は、木片の合わせが直角のままで、お互いをかみ合わせるような加工はしてないという事です。たのめば加工もしてくれるらしいですが、経費との兼ね合いもありますもんで。自分でやろうとして、ルーターの先につけるビットを探しましたが、田舎の道具やさんでは見つかりませんでした。

結局はFRP加工するんで、強度、見た目も問題なしみたいです。

カーブのきついところに1本50円の白木の、そう子供の頃、ゴムを巻いて飛ばした飛行機の胴体に使ってたような1cmほどの細木を入れています。ちょうど、喫水線ぐらいの程よい位置にアクセントになり見た目もそう悪くありません。デッキの部分にも遊びで入れようかなぁ。今日ホームセンターで棚に置いてあるだけ買ってきました。まさかレジのおねえさんもこんな細木が人の乗る船になるとは思わないでしょう。

ちょっと愉快です。


ぼちぼちやってます。#1

フレームいつもの事ですが、今回のは良さそうと思ってしまいます
現在、6艇めの製作が始まりました。カヤックの各ステーション(カヤックを輪切りにした型紙)の切り出しが終わったところです。これを、ストロングバック(今回は5mの2x4材)に1フィートごとに団子のように串刺しにします。前後からみるとおおむねのカヤックの形がイメージできます。今回のは”ぺらぺら”なカヤックです。コーミングは窮屈にしたいので前回の残りの板から切り出しました。一回り小さなコーミグになりそうです。曲線に関しては、スプレーカバーの曲線をフリーハンドで写しました。本末転倒かし。

細かいパーツは木場に出かけていって、花梨とウォールナットの木片を買ってきました。

うーん、銘木カヤックになってしまいそうです。
バックバンド、フットブレース、シート、セルフォーム等は平行してぼちぼち集めています。一気に集めない事は家計を圧迫しないという最大のメリットがあります。
”しょうがないなぁ。いつのまにかこんな物が置いある。”これで理解を得ています。それにしても、カヤックはシンプルな乗り物です。それなのにどうしてあんなに乗った感じが違うんでしょうか?。どこがどういう形だったら漕ぎ手のイメージに合う物になるのでしょう。
漕ぎ手がへたくそだから、どんなのがいいのか、わかってない、本当に始末が悪い。単純な物ほど奥が深くてすぼずぼはまっています。


manzo craftのロゴでホームへもどります。

カヤックをつくってみようなんてぇ妙な考えがわいてきた方がいましたらまんぞう まで連絡ください.
お手伝いできる事あれば喜んでやらさせてもらいます。