タウンズ用6ボタンパッドを自作しよう

(97.2.24更新)
 
先日、タウンズ用6ボタンパッドを購入しました。
分解して調べたところ、マウスやキーボードに使われているような1チップマイコンではなく、汎用のICが使われていたので簡単に自作できそうです。
 

これがタウンズ用6ボタンパッドです。


とうとう買ってしまったタウンズ用6ボタンパッド。
秋葉原の某店で1980円。
一番の悩みは対応ソフトを一本も持っていないこと・・・。(「某!FM-TOWNS」誌の付録CDに何かの体験版があったような気がしたが・・。)


ネジをはずしてパカッと開けると・・


この辺の構造はファミコン以来ほとんど変わっていません。気になるゴムの形状ですが、「スーパーファミコン」「サターン」「プレイステーション」とは互換性がありません。ただ、「ニンテンドー64」の十字コントローラーの部分はちょっと大きめですが(無理をすれば)何とか使えそうです。
ゴムの写真

ICを拡大してみる・・74HC157


ICのまわりに小さな部品がたくさんありますが、このほとんどは0オームの抵抗です。 0オームの抵抗なんて意味がないんじゃないかと思うかもしれませんが、これは抵抗として機能しているのではなく、「ジャンパ」すなわち下にある配線をまたいで飛び越えるために使われています。 「74HC157」というICは切り替えスイッチの役割を果たします。 (このICは「PCエンジン」や「メガドライブ」のコントローラーにも使われています。) タウンズパッドのコネクタは9ピン(通常はその内の6ピンを出力用、1ピンを入力用として使用)しかないので6ボタンパッドの信号をいっぺんに送ることはできません。そこでこのICを使ってパッドのからの情報を2回に分けて送っています。 具体的に言うと、最初は普通のパッドと同じように「上下左右+ABボタン」の情報がタウンズ本体に送られますが、タウンズ本体からパッドのICに信号が送られてくると、このICの切り替えスイッチが働き「上下左右」の部分が「CXYZ」(新しく増えたボタン)に置き換わって「CXYZボタン+ABボタン」の情報がタウンズ本体に送られることになります。
 

今回はここまで。
次回は回路図を掲載しようと思います。

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