旧社名Service Gamesロゴメダル発掘

(2017/01/05)
あるところで別メーカーのメダルについて話題になっていたのでゲームメーカー系のメダルを選別していたところ、Service Gamesと書かれたメダルを発見しました。
セガの旧社名(というか前身となった会社の社名)がService Games(サービスゲームズ)だということは知っていたのですが、前回19年前に選別したときには 気がつかなかったようです。

表面

中央に2段に分けて「Service Games」のロゴ。
周囲には「金品ト交換出来マセン」「AMUSEMENT ONLY」の文字。


裏面

中央にアメリカのスロットメーカー「Mills」社のものと思われる「ミミズク(フクロウ)」マーク
周囲には「金品ト交換出来マセン」「AMUSEMENT ONLY」の文字。
左右の「S」「G」は「Service Games」の頭文字と思われます。


それでは、このメダルはいつ頃製造されたのか?
ここから先は推測になります。

パチスロ業界初まとめ〜パチスロの歴史探索
から
と、リンクを辿ったところにある
を参考に考察してみたいと思います。
(一部を引用しております)

まだ社名が「サービスゲームズ(Service Games)」だった時代であっても「セガベル(SEGA BELL)」という自社製スロットマシーンのカタログで既に「SEGA」のロゴを使っており、
あえて「Service Games」のロゴを使う必要も「Mills社のミミズク」を使う必要もありません。
つまり「セガベル」(1957年と推測)以降のメダルでは無いと思われます。

サービスゲームズ社が「ミルズ社製品の太平洋地域独占販売者」だった時代の「ミルズ製品のマニュアル(1956/9/1)」を見ると「Service Games」のロゴと「ミミズク」のマークが並んでおり、「SEGA」のロゴが見あたりません。
おそらく、この時代に輸入したミルズ社製のスロットマシンに付属したメダルではないかと思います。

メダルサイズが「25セント」サイズであることは、ミルズ社が製造した米国仕様をそのまま使うためであり、
「AMUSEMENT ONLY」「金品ト交換出来マセン」の非常に目立つ文字は沖縄米軍向けではなく、日本人向けであることを意味しているのでは無いかと思われます。

さらに邪推(^^;すると…
マシーン本体とメダルをセットで販売することによって、現金を使用せずに遊べるという、これで完結するシステムができあがり、
さらにメダルに「金品ト交換出来マセン」と書くことによって、
このシステム全体が娯楽機(おもちゃ)であると(公安等に)アピールしたのではないか。
本体、メダルが一体になったことで生まれるメリットとして
本体に「AMUSEMENT ONLY」と表示する必要が無くなったというのもあるかもしれません。
そして国内の2次、3次の販売代理店が…
あくまで邪推(^^;です。

というわけで、上記の推測通りならこのメダルは
の間に製造されたことになります。

59〜64年前ということになりますね。
そう考えるとちょっと状態が良すぎるような気もしますが、
そのうちの30年ぐらいは私が保管していた(当然その間は未使用)ので、まあ、妥当な劣化具合だと思います。

ひょっとすると、このメダルこそ日本初のスロットマシーン用メダルであり、
日本初のアーケードゲーム用メダルかもしれません。

前回(19年前)の撮影はデジカメではなく、ビデオカメラ(Hi-8)のスルー映像をFM-TOWNSのビデオカード経由で取り込みました。
(録画→再生の画質は悪すぎて使い物になりませんでした。)
ビデオカメラにはフラッシュがないので
・必要な光量を得るには蛍光灯の近くで撮影する必要がある
・カメラ本体が影にならないように
・銀色のメダルが光りすぎないように
といった調整を当時使っていた1.5m程の短いS端子ケーブルで動かせる範囲でやらねばならず、苦労した記憶があります。
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