マイクロパウダーセパレーターとはなんぞや?
袋売りの粉コーヒーを自分で淹れている人なら経験があると思いますが、最初の1杯と最後の1杯ではそのまま使うとちょっと違った味になってしまいます。
空気に触れると酸化して云々…というよりもっと根本的な問題で、「細かい粒子は下に潜る」ため、
- 最初の1杯
- 袋詰めされた直後の状態、または天地無用で扱われた状態のためそこそこ均等に混ざった状態。
-
中盤
- 天地が確定した状態で振動を加えられ、細かい粒子が下に潜るため粗い粒子が多い状態。
- 最後
ということになります。
最初から中盤までは良いのですが、問題は後半の細かい粒子が多い状態です。
舌に粒状感が残り、ズバリ「エグい」です。
好みにもよると思いますが、それほどこだわりを持たない自分としてもこれは苦手です。まあ、出されたら飲むと思いますが(^^;。
ということは
「細かい粒子がエグいなら、ふるいにかければよくなくね?」
で、登場するのが「マイクロパウダーセパレーター」です。
(後半の状態を改善するためだけではなく、封を切った直後から使うための商品です。)
Micro Powder Separator MPS-50



こいつに粉を入れてバーテンダーよろしくシェイクすれば、細かい粒子はネットの外に、それ以外がネットの内側に残るという寸法です。


で、4年ほど愛用していたわけですが、プラスチック製のためジョイント部分が摩耗により緩くなってきています。
まだ十分使えますが、そろそろ予備をと思って検索してみると…
この製品は製造を中止しました
(メーカーのページです。)
まあ、ぶっちゃけ「ふるい」に \2,100-は高いかなとは思ったのですが、「デザイン性」と「製品としては唯一無二」という点で息の長い定番商品になると思っていただけにガッカリです。
実は購入当時「こんなもん百円ショップで調達できなくね?」と思い調達したのが下の写真の2点。


結果は写真に残っていませんが、シェイクすると蓋と茶こしの間に粉が溜まって蓋を開けるとバラバラと粉がこぼれるといった感じで
- さらにお金と時間をかけて改良するか
- そのまま使って毎回余分な一手間をかけるか
ということになれば\2,100-も「まあ、アリかな」と。
しかし製造中止となれば代替手段を考えなければいけません。
というわけで、新たに「ボトル」と「茶こし」を購入しました。
「スタックボトル500」「急須茶こし85mm」共に「ダイソー」で購入。

前回の「茶こし」が「79mm」今回が「85mm」なので少し容量が増えました。
洗浄、乾燥を済ませてセットします。


粉を入れてシェイクします。



入れた段階で既に粉が落ちていますね。
このように細かい粒子は小さい振動でもじわじわと落ちていくことになります。
そして分離完了。


ほとんど蓋と茶こしの間に粉が溜まることもありませんでした。
今回の「急須茶こし85mm」と「スタックボトル500」は相性が良いようです。
とりあえずこの組み合わせで実用的には問題無さそうです。
で、肝心な「味は?」というと…
所々写真が歪んでいるのは「MSP-50」との比較を行っていて、2つを同時に撮影した写真からトリミングをしていたからです。


次回、「MSP-50」と「茶こし」の性能を比較するの巻。
戻る