第6回河北省鹿泉市酪農交流
鹿泉市&北京市(Luquan&Beijing)


2002年01月12日(土) 再び河北省の大地に・・・

  毎回のことですが、NH905にて成田より北京に飛び、空港から直接、出迎えの市政府の公用車にて高速道路を4時間南下して河北省鹿泉市入りしました。 清池賓館に着いたのは午後6時。既に暗くなっておりました。部屋に荷物を置き直ぐに食事をとりました。毎回同じホテルですので、食堂のカウンターの女の子とも顔見知りになってしまいました♪ 三鹿乳業公司の王社長や林牧局の沈さんを始め張獣医さん等と明日からの予定について話し合いながらの会食でした。相変わらずの乾杯の連続でしたので私は途中から焼酎から棗汁酢チェンジ致しました。

2002年01月13日(日)

  AM7:30より朝食。 食後、三鹿乳業公司に移動し、今回の技術交流の概要について再確認をして、直ちに継続的に交流しているモデル農家5軒と、3月に日本に研修に来る予定の2軒を訪問して乳牛の飼養管理状況の目視と聞き取り調査や診察、給与飼料のチェック等を行ないました。  これも毎度の事ですが三鹿乳業公司の食堂で調理された飛び切り美味しい昼食をご馳走になりました。ここでも通訳の葛さん、農科院のセツさんを仲介に関係者の皆さんと懇談しながらの食事です。 午後からは、午前中訪問した農家を交えての技術検討会を行ないましたが、飼料の給与改善の効果があがっている為、真剣な質問や要望が相次ぎあっという間に時間が過ぎてゆきました。 夕食も、現地の皆さんと歓談しつつ、相変わらずの乾杯スタイルでした(汗) 食後は、明日のプレゼンのチェックの為PCの接続試験を行ないました。

2002年01月14日(月)

  AM7:30より朝食。 食後、三鹿乳業公司に移動し講演会の準備をしました。昨夜来のPCのチェックの甲斐もあり9時過ぎにスタートする事が出来ました。聴講者は入場制限をしたとの事でしたが立見の人でごった返しておりました。200名以上は居たと思います。 今回は故渡辺高俊先生のご子息で獣医の渡辺宏先生夫妻が訪中団に参加しておりましたので、直接二本立て飼料給与法の考案に至るまでの過程なども話して頂けました。飼料給与法の解説も中国語のテキストを作成してゆきましたのでとてもスムーズに進める事が出来ました。その後ヴィデオCDのオートランでサイレージ調整について紹介しました。更にパワーポイントによる今までの成果やその他の技術の紹介も行ないました。  午後から3月訪日の2軒の農家の住宅を訪問ました。その後昨年植栽しましたルーサンの状況もチェックしました。5時の特急電車で石家庄市から北京に向かいました。  今日も一日心地よい疲れを感じてしまいました。

2002年01月15日(火)

  AM7:30より朝食。 北京でのベースキャンプも毎回、友誼賓館なのですが、いつもは4号館なのですが、今回は2号館に宿泊でした。毎回、目一杯の勉強会の連続なのでしたが、今回は一応の区切りと言う事でしたので明日は一日観光を設定して頂きました♪ 午前中は朱光前鹿泉市副市長の新しい職場のモデル地域を視察させて頂きました。 緑色野菜の生産(天然オーがニック)を行なっておりました。北京郊外のモデル地区では養豚の糞尿のリサイクルでメタンガスを発生させたり、観光農業へのチャレンジなどで村の活性化を図っておりました。 また、朱光さんの紹介で北京近郊の大型酪農家を調査診断を行ないました。

2002年01月16日(水)

  今日は、朝から北京観光です♪ 故宮博物院の北門の方向から紫禁城の全景と北京市街地を一望する景山公園を訪れました。清々しい(かなり身に沁みる寒さです)朝でしたが、公園の正門を入ると広場では大勢の人達が、太極拳ではなくジャズダンスを行なっておりました(笑) その後、故宮博物院を神武門から午門に向かって見学して、其のまま天安門から前門へと歩きました。前門商場を歩き、10元セールや、皮ジャンやコートの150元セールの掛け声に圧倒されてしまいました。 昼食は前門商場大街の中程の「処一都」と言うシュウマイの美味しいお店で頂きました。 午後は、北京最大の繁華街の「王府井」を縦断し買い物を楽しみました。(私は、まったくのウィンドウ・ショッピングでした)。マンモス・百貨店が林立する様は圧巻です。 ひとまず、荷物をホテルに持って行き改めて、PM7:30から上演される「京劇」を観に行きました。最前列の指定席を取って頂きましたので、迫力満点の舞台を満喫できました。
--------------京劇----------------
北京長安大劇院の最前列のテーブルの有る指定席で饅頭を食べながらシッカリと楽しんでまいりました。何しろ130元の特別席でしたのでVIP気分でスッカリくつろいでしまいました♪

上演作品簡介(案内人 葛嵐屏)

一番目は水滸伝。武大という凡人がいた。妻は美人。最初に出たピンク色の服を着た女の子みたいな人物は、実は男性で、名前は西門慶。この悪者は武大の美人妻を奪う ために武大を殺した。武大の実のの弟、武松という、虎を片手で殺した英雄が、 あの黒い服を着た怒っていた人物。武松は西門慶の自宅に押し付け、挑戦して、 悪者を殺して、お兄ちゃんのかわりに復讐した。

二番目は、青蛇の物語。綺麗な女性が青い蛇。彼女と弟子達は、いつも、悪い金 持ちから不義の金を盗んで貧乏人に分けていた。あの口から火を吐いた人物こそ が悪いお金持ち。口から火を吐くというのは、非常に邪悪な勢力を代表する蛇を イメージしている。両方戦った結果、当然、善良が邪悪に勝った。(ブッシュさ んもこういうことを言ったな。)
 この劇は、いろんな武器をふんだんに使うのが、見所だ。

三番目は、楊貴妃と唐の皇帝(李さん)の愛情物語。白居易(または、白楽天、 はくらくてん)という非常に有名の詩人がその物語を「長恨歌」という長〜〜い 詩にまとめた。最後の句が、「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」が古来愛の絶句として代々詠われてきた。「天に行けば永遠に一緒に飛ぶ二羽の鳥のように、地にいた ら、枝が結ばれているような二本の古木のように。」という意味。
楊貴妃は国を滅びさせた悪女というイメージだが、この詩には、善悪の議論を避 けていて、文字といい、リズムといい、すべて極めて美しく流れているので、読 む人は煩雑な世の背景を忘れ、純愛だけが心に残る。詩の最高境界に達した傑作。
 本当のストーリーは、皇帝は楊貴妃を愛するあまり、国を滅びさせた。あげく、 楊貴妃は死を命じられた。ある日、皇帝は霊術を使って楊貴妃の魂と会うことが できた。見たシーンがそうだった。久しぶりに会った二人は感激して天に永遠の 愛を誓った。

楊貴妃を扮したのが、中国の京劇大師、梅蘭芳(男性)の長男、梅玖葆先生。か なり太っていたが、実際の楊貴妃も非常に太っていたらしい。唐の時代の美人は 豊満体。日本も同じ?

2002年01月17日(木)

  今日で帰国です。 いつもの大型スーパーで、いつものチョコレートと、いつもの焼酎を仕入れて帰ります。 考えてみると、一昨年以来6回目の訪中でしたが、お土産はチョコレートと、焼酎以外は何一つ買ってなかった事に気が付きました(汗) 昼食は早めにホテルで摂り、空港に向かいました。 成田着19時でしたが、駐車場に置いてあった鈴木さんの車がびくともしませんでした(汗)JAFに電話しましたら70分以上掛かるそうなので、渡辺先生の息子さんに救援を頼みました。そんなこんなで、家に着いたのは、午前様でした。


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