写真にマウスを当てると説明が見えますョ (^o^)/~~
●鹿泉市と酪農の概況
鹿泉市は北京の南方300km位置し、夏はトウモロコシ畑、
冬は小麦畑が一面に広がるコーンベルト&ウィートベル
ト地帯である。河北省の省都である石家荘市の西15km市
位置しており、北京への高速道路や鉄道等のトラフィッ
クにも恵まれており、今後、生産・加工・流通・販売を
結びつけた農業の発展に大きな可能性を持っている。 |
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●視察交流会及び調査の概要鹿泉市酪農政策 |
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粉乳プラント視察 搾乳牛5、6頭で専業酪農が成り立つ状況である。プ ラントでの受乳時の聞き取りによると、30頭搾乳農家 もありトラクターやトラックによる持ちこみも逢った が、多くは、自転車やバイクにより牛乳を持ちこんで いた。タンクローリーや、ドラム缶輸送も見られ、朝 夕2回の工場への持込であった。 工場職員の月給は400元(5000円)前後である。製 品の計量、袋詰めは手作業であった。 |
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酪農家の視察 搾乳牛12頭、育成牛8頭飼養の李風秋さんは、 専業酪農である。乳業工場の共同各搾乳場を利用し ている。'96年より酪農を始めた。以前はトウモロコ シ栽培農家であったが、酪農は儲かるので拡大した。 通年トウモロコシ茎葉サイレージ給与を行ない 、バンカーサイロより手作業で取りだし、1頭当たり 1日25kg〜30kg与えている。 濃厚飼料は、トウモロコシ、フスマ、トウモ ロコシ澱粉粕、綿実油粕大豆油粕、魚粉、骨紛の自 家配合を与えている。1頭当たり年間5000〜6000kgの 産乳量である。飼料給与設計は三鹿乳業の指導によ る。 |
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共同搾乳場 片側60頭、120頭収容のオートロックのスタンチョン 施設は、三鹿乳業が建設して、26戸の農家が利用し3 回搾乳を実施している。バケット・ミルカーにより搾 乳直後に計量・冷却が清潔に行なわれている。岩瀬獣 医師による直腸検査が披露され、農家に衝撃的な反応 があった。長期不受胎、分娩後の卵巣機能低下などが 多く見られた。軟便な牛が多く、繊維質祖飼料の不足 が覗われた。 |
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現地酪農講演会 前日の、農家視察時の直腸検査のカリスマ 効果であるのか、100人位の聴講者の予定が200人 以上もの酪農家と関係機関の人達で会場が埋め尽 され、午後の搾乳時間近くになっても、帰る人が いなかった。酪農技術に対する、向学心と熱意が ひしひしと伝わり鹿泉酪農の未来に向かうパワー の大きさと農民の酪農に対する期待の大きさがう かがわれた。質問は、具体的な内容と、改善点に 関する物に集中したが、責任ある回答を見つける 為には更なる調査が必要である事をも感じた。 |
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トウモロコシ茎葉キューブプラント |
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視察の感想
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●北京観光
小澤禎一朗氏、越後谷幹雄氏、農文協の
斉藤春夫氏は、2月29日午前中から昼食に渡り
、中国農業科学院での交流会議に出席した(日本
的に言えば、農水省畜産技術会議)、岩瀬慎司
氏、鈴木孝雄氏、尾形茂は、応用研究室の張孝
安氏の案内で故宮、旧称「紫禁城」を観光した。
600年前に建築され500年にわたり24代の皇帝が
執政し、1925年故宮博物院と改名し、1987年、
世界文化遺産として登録される。広大な敷地に
立つ多くの建築物を日本の歴史と対比すると、
島国日本が、今日を迎える為に如何に多くをこ
の国から学んだのかを思い知らされる。 |
![]() ![]() ![]() 友誼賓館内のカラオケは、筆談による漢字の勉強会になってしまった(^^; ![]() |
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終わりに 今回の旅で、新しい友人と、実に多くの新 しい発見があった。自分自身の内側にも多くの新 しい発見をする事が出来ました。今回の企画をさ れた、農文協と、お誘い下さった渡辺先生、山口 さん、そして快く迎えて下さった鹿泉市の皆さん、 中国農業科技出版社社長の林衆家氏、張孝安さん 、全日程において事務局としてお世話頂いた斉藤 春夫氏と通訳として同行して頂いた張安明さんに 心からお礼を申し上げます。最後に、私をここに 導いて下さった「二本立て給与法」を確立された 亡き渡辺高俊先生に感謝致します。 |
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●尾形 茂 1973年3月に農業高校を卒業と同時に酪農に就業し、傍ら二年間の県の農業研修課程を経て、酪農技術の基礎を学んだ。当時、搾乳牛3頭の兼業農家であり、1頭当りの年間搾乳量は5000kgであった。私の就農により7頭搾乳、1頭当り年間6000kgの経営となったが、反面繁殖障害に悩んだ。その頃、渡辺高俊先生の「二本立てエサの給与法」に出会い。牛に健康なエサの給与をする事が、乳量と乳成分の両方をバランス良く増加させ、繁殖障害の克服する事が出来る事を学んだ。渡辺先生は、二本立ての中でも「基礎飼料」として、牛の体を作る部分に特に視点を当て、野草や飼料作物、稲藁等の自給飼料を使う事を指導しました。「牛創り、草作り、土造り」に通ずる考え方は、搾乳牛35頭育成牛25頭、年間乳量290,000kg1頭当り8,300kgの酪農専業となった現在でも私の酪農経営の原点として生きております。耕作面積は4.5haにデントコーン、ソルガムを栽培し通年サイレージ給与を行っている。家族は私達夫婦、母、高1と中3の娘、小学校6年の息子の6人家族である。 |
●尾形 茂 【中文翻訳 張 安明】 我1973年3月从農業高中畢業後就開始从事養女乃牛,同時通過在県農業進修班学習二年,掌握了養女乃牛的基本技術。当時我家是養有3頭女乃牛的兼業農戸,毎頭女乃牛的年産女乃量是5000公斤。 由放我的務農,我家女乃牛発展到了7頭,毎頭女乃牛的年産女乃量増加到了6000公斤。但是,我却為牛的繁殖障碍而傷脳精。正是在此種情況下,我看到了「双軌飼養法」,了解到有利於牛身体健康的飼養法可以均衡地増加産女乃量和女乃中的所含成分,克服牛的繁殖障碍。 渡辺先生在指導「双軌飼養法」過程中特別重視用瀬草、飼料作物和稲草等自家飼料作為基本 飼料来促使牛的生長。我現在已成為養有女乃牛35頭、未産女乃牛25頭、年産女乃総量 達到290,000公斤、毎頭年産女乃量達到8,300公斤的女乃農,但是有関「育牛、種草、培土」的思法依然是我経営養殖業的出発点。我現有的4.5公頃耕地上種了飼料用玉米和飼料用高梁,一年到頭進行飼料育貯。我家一共6口人:我椚夫婦、我母親、高中一年級和初中三年級的女児、小学六年級的児子。 |