この企画はバリア-フリ-の企画とならんで特に力をいれている部分です。私は神戸や台湾で被災地を巡り、どのようなタイプの家が倒壊しどのような事で人がなくなったのか考えました。特に台湾では大きなビルが壊れ圧死した人がたくさんいました。倒壊した家はその中に人を閉じ込めたまま出火し生きながらにして焼け死ぬという悲惨な話しもききました。壊れない家を作るのは不可能に近く作るにしてもとてつもない金額がかかり、通常の人には手が出ません。もうひとつ目にしたのは、長い間テント生活をせざるを得ない人たちでした。彼等は口々に家を切望していました。安くすぐ出来て本格的な家ができるまでのつなぎの家があれば良いのにと切実に感じました。こんな体験から小規模で安く耐久力に富み、簡単にできる住宅を考えました。そしてこの方法に行き着いたのです。ログキャビンは対地震住宅として次ぎのような特徴が有ります。


1.構造的に横揺れ、上からの力に対して強い抵抗力がある。パンケ-キクラッシュが少ない。
2.小規模住宅のため、倒壊しにくい。
3.倒壊しても屋根壁が軽量のため怪我が致命傷になりにくい。万一倒壊してもはい出して来易い。
4.倒壊後の修復が安価で容易である。
5.壁への家具の固定が容易である。
6.移築が容易であり、緊急の住宅として活用ができる。

大原