この企画はナチュレに泊まられる身体障害者の方や障害者施設の職員あるいは入所されている障害者の方に直接その意見を聞き、現場の意見を元に作られたバリア-フリ-ログキャビンをつくるというものです。 もちろん使われる障害者の方の意見がもっとも尊重されますが、他の多くの障害者、介護者の意見も重要なものです。特に介護者の意見、税金対策、補助金利用法などログキャビン本体以外にも多くの知恵が必要です。 そんな総合的なバリアフリ-住宅を目指しています。 さらにログキャビンには物理的に下記のような利点が有ります。


1.温度変化が少ない。冷暖房の使用頻度が少なく出火事故が起きにくい。


2.壁が丸太のため触感が暖かく頑丈である。壁の伝い歩きなども容易。車椅子での傷も強度に影響しない。


3.丸太壁なので手すり、リフト、などの固定が容易で安定している。棚などが作り易い。


4.居住スペ-スに柱がない。車椅子が動き易い。


5.掃除がし易い。


6.改築がし易い。間仕切りの移動で部屋割りが容易。


7.ドア、窓の位置も自由な場所に設定でき、段差の解消が容易。


8.天井がないため空間を立体的に広く使える。ロフトを介護者用スぺ-スとしたり、屋根裏空間に生活機器を吊るす事ができ、便利で豊かな生活空間をつくれる。


9.コンパクトな空間のため法的規制や、防災規定にとらわれず安価に建築できる。


10.木の香、癒される木目空間、化学物質などがなく、健康的である。

大原