　９９年初頭に、発作的にギターが弾きたくなったので、マーシャルのアンプと、アイバニースのストラットタイプのギターを買いました。

幸い、自宅は、家族の部屋と離れており、近隣も密接していない為、アンプにスイッチを入れて、弦をピックで触ると、壁が揺れるくらいの音量で弾くことは出来ました。

この手の楽器は、でかい音が命、音量を上げなければやせ細った、貧弱な音しか聞こえません・・・

さて、ただ弾いていても、指癖ワンパターンで、飽きてしまうので、教則本や、ビデオを買いました。

その中に、なぜか、ＪＡＺＺギターのツーファイブフレーズ集があって、それが、ソリッドギターや、セミアコで、いい雰囲気を出していました。

それを見て、自分も出来るのではないのか、という錯覚に陥ってしまい、マーシャルにアイバニースで挑戦するのですが、どう弾いても、その雰囲気が出ません。

そこで、清水の舞台から飛び込むつもりで、９９年２月２８日、東京の秋葉原の某楽器屋で、ギブソンのセミアコ「ＥＳ－３３５ＴＤ」を買いました。

生まれてこの方、国産の安物ギターしか買ったことがなかったで、清水の舞台だったのですが・・・
触ってみて感じたことは、道具としての完成度、昔からギターを作っているという、歴史の重さを感じることが出来ます。
国産のギターは、仕上げなどは一流なのですが、形ばっかりこだわって、サウンドに対する、デザインのポリシーが無いように思えます。
でも、それは、無理も無いと思うのです、プロに、厳しい要求を出されて、それに応えるギターを作るという歴史が、それほど無いのだから、あったとして、要求を出す人のレベルの違いもあるし・・・
「ギターは、三日にしてならず」というところでしょうか！？！？
（注）後日、アイバニースのＧＢ１０を購入して、弾いてみたら、道具としても、楽器としても、とても良いものでした。そこで、国産メーカーを見直したのですが、実際は、フジゲンという日本のメーカーの、アメリカ工場で作られているもので、純国産メーカーとは言えないかもしれません。
ちなみに現在、フジゲンブランドで、アーチトップギターを出していますが、見栄えは最高！音は最低！みたいな感じで、がっかりしました。ＧＢ－１０の完成度とは、雲泥の差があります。

さて、ギブソンのセミアコに、マーシャル・・・前よりは雰囲気出るのですが、まだ、音が違います。

鼻息荒く、館山のＪＡＺＺバーに持って行ったら、某スーさんや、マスターは、「赤いセミアコなんかじゃ、ジャズやれないよ！」などと、馬鹿にされ、すぐに、むきになる私は、インターネットで見つけた、渋谷のギター屋さん（ウォーキン）に行って、「フルアコ入門用のギターをください！」と「ギブソンＥＳ－１６５　ハーブエリスモデル」を購入しました。（ここから、私の「心の幸福」と、「財布の不幸」は始まりました）、やがて、ポリトーンのアンプも購入して、道具は、結構、ＪＡＺＺっぽくなりました。
しかし、思い起こせば、ＪＡＺＺギターなんか、弾けないのに、なんで、ＪＡＺＺバーにギターを持って行ったのだろうか？身の程知らずや・・・

しばらくは、ＥＳ－１６５で、悦楽の境地に居たのですが、だんだん、、音が、モコモコ、ムニャムニャしているのが、気に入らなくなり、音の輪郭の太い、単版削りだしのギターが欲しくなり、なんと、Ｌ５のＣＥＳ　ＷＥＳモデルを購入・・・最初の、ＥＳ－３３５が５本買える値段・・・
ローンの用紙にサインする自分に、自分が、「正気か？」と、問いただしていたのを、はっきり、覚えています。

これで、完全に、箱ものギターの魔力に捕まってしまって、坂から転げ落ちるように、アイバニースＧＢ－１０、ギブソンＥＳ－１７５、同じくＥＳ－３３０、フェンダーダキストデラックス、またもや、Ｌ－５Ｃ、挙句の果てに、ＥＳ－１４０Ｔ・・・
結果、気分は極楽、財布は地獄・・・

アンプも、ＪＣ－２０、フェンダーブルースジュニア、ＡＥＲビンゴ２、ポリトーントーラス、ＶＯＸパスファインダー、ＹＡＭＡＨＡ　ＳＲ－１００、Walter Woods M-300 & Epifani 112T、 197?年製Polytone Mini Blute ・・・
部屋はアンプの山で、崩れると死人が出そうです。

はい！そうです、私は、愚か者です・・・

現在の実際の在庫は、
ギターが　　ES-165 / L-5CES WES / Fender D'Aquisto Delux / L-5C / ES-140T
アンプが　　Polytone Taurus / Fender Blies Junior / AER Bingo-II / Roland JC-20 / YAMAHA SR-100 / Walter Woods M-300 & Epifani 112T / 197?年製Polytone Mini Blute