(紫竹ガーデンの花畑にて) |
今年の北海道旅行は,一通のメールから始まった。 (西暦2000年夏の話) |
行くことだけが決まっていた北海道旅行。コースや日程は悩みに悩んでいた。
家内と,「今年は,移動を中心とした旅行にしよう」 「いつもは,滞在型の旅行だけど,たまには移動型にしないと,行った場所が限られてしまうね」等と漠然とした話をしていたが,移動する旅行は,結構疲れる。
どこの旅行社のコース設定も,中途半端で,魅力が無い。特に新千歳空港が基点となるため,コース設定に制約がある。
旅行会社のパンフレットを3社,4社と見比べながら,コースと予算と日程を悩んでいた。
そんな日に,一通のメールが飛び込んできた。
1999年8月に作った,僕の帯広滞在記は,イエローページに投げ込んでいない。くるはずの無いメールが届いた。帯広市の IWAIZUMI さんからの感想メールだった。
そのメールに踊る,帯広のお菓子屋さんのことや,近隣の宿情報。
このメールを長女と二人で読んだ。正直とてもうれしかった。
一緒にメールを読んでいた長女が, IWAIZUMI さんのメールの一文 「 柳月でカステラ売ってるんです。チョコ味のがあるんですが、これは店頭には出てません。 」 をさして,こう言った。「これが食べたい。」
なんとも,簡単に言ってくれる。 お気楽な一言である。
◎ この,お気楽な一言とに僕は弱い
僕は「家族の期待」に弱い,特に「行きたいの言葉」は僕の弱点に近い,去年の帯広旅行で「行きそびれた所もあるし,それも まあ,いいか。」と思ったとたん,俄然やる気に火がついた。
自分でコースを組み立てる旅行・・1泊往復航空券セット以外すべてこちらが準備する エースJTB マイプラン北海道 を使うことに 即,決定し宿探しから始めることになった。
そして,ここから,今年の旅行が始まった。
旅行日程は当初7月20日から5日間に決め,6月中に,宿と航空券とすべての手配が整い,7月の声を聞いて,気分はもうすぐ旅行モードに突入しようとした7月1日夜,家内の実家から連絡があった。
5月に亡くなった叔父の納骨式の日が,7月20日に決まったとのことであった。
「アチャー旅行日と重なってるよ,どうしよう,参った。」である。
冷静に考えると,やはり家内か僕は納骨式に出た方が良いだろうし,しかし旅行は行きたい。
キャンセルすべきか迷った挙句に,日程を7月21日からに変更した。
IWAIZUMI さんから,頂戴した,地域情報を元に,楽しみにしていた「留萌の温泉」と「寿司三昧」を泣く泣くカットし,日程を縮めて航空券の取り直しになった。
しかし,この変更費用が5万円強かかった。(JTBの旅行協約上は,旅行前3週間以内の変更は,キャンセル料20%がかかる)
家族4人で1泊2食つきでOKの金額である。 貧乏家計には正直痛い。 納骨式の日程の連絡が,もう少し早ければと思うことしきりである。
◎ 2000年7月21日(曇り時々雨)
前日に無事義理の叔父の納骨式を終え,義理の叔母の涙目を見て,やはり納骨式に出て,お線香を上げられて良かったと思うことしきりであった。
そして今日,5回目の北海道の行程がスタートした。
○ 花畑牧場はオープン前,ううううう・・・・・・
ニッポンレンタカー帯広空港営業所で,レンタカーを借り,去年も入れなかった,花畑牧場,いざ敵討ちと,来たけど,やっぱり中に入れない。
去年は,16:30過ぎに着いて閉館後,今年は10:30前に着いて開館前。
ついてないぞ! いや いや,開館時間を確認しなかった単純ミス。
きっと田中義武君とは縁が無かったんだと勝手に決め込んで,次の目的地,紫竹ガーデンにコース変更。
いざ行かんとしたときに, 中札内生協 上札内支店前で 「え!・・・・ワイパーが動かん。」
参ったことに,雨。これでは動けんぞ・・・・
早速ニッポンレンタカー帯広空港営業所に連絡し,変わりの車両をもってくるように連絡した。
11:00 車両を交換後,次の行程の紫竹ガーデンに直行,・・・
乗り込んだ途端に, むむむむ・・・・・スプリンターはいやだ・・・・・
故障したレンタカーはホンダシビック,車種指定で選んだ車である。車内は広いし,エンジン音は低いし,タイヤノイズもほとんど気にならない。 サスペンションもハンドリングもしっかりしてる。なにより,マイカーにごく近い。
こんな理由で車種指定をしたのに,代替車両はスプリンターである。
タイヤノイズは大きいし,ハンドルには微妙に振動がくる,室内は狭い。
おまけにタバコ臭い。我が家は誰もタバコを吸わないし,何よりタバコの臭いに敏感である。
うううううう・・・・・いやだ。
車を返すときに思いっきり文句いったろーか,と思いつつ旅行は粛々と進むのである。
○ 昼食は 白樺のジンギスカンで
紫竹ガーデンに入園,鉢植えの花を「買って帰れないな」と思いつつ,横目で眺め,花畑を一巡し,「ここは有料だけど,あっちは無料だよな・・・・・ 」,ふと地元丸山町のローズマリー公園が頭に浮かんだ。
「いかん,いかん,そんな比較をしていると,旅行がつまらなくなる。」と思いとどまり,しっかりと花見に専念することとした。
そして,昼食。
紫竹ガーデン近くに,ジンギスカンの「白樺」がある。ここのジンギスカンは一寸有名らしく,行列が出来ている。
ラム肉は厚切りで,御飯はキビが1割ほど入ったキビ飯である。
なんと言っても,利用者に地元の人が多い。観光客相手の店ではないので,質・量とも期待が出来る。
ここの店の料理はジンギスカンしかないので,注文は「お肉○人前・御飯○人前」と食べたい量を頼むだけである。
しかし,1人前380円は安い。なんてったって肉が厚い。良く下処理されたラム肉を厚く切って軽く下味をつけてある。(+試供品のふりかけが美味かった。ごまふりかけの美味さに負けて,レジで即購入。これからの昼のお供になりそである。(長女談))
「久しぶりにうまいものを食った。」と,ここのジンギスカンには家族で感激。
鍋奉行の家内は,もう少し食べたかったと嘆くことしきりである。
これはほんとにうまかった。
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食後,デザートは帯広のお菓子屋めぐりに出発 「あくつ」の生チョコ,「柳月」のチョコ味のカステラ・きなごろも,「六花亭」の帯広の森と食べ進み,満腹の3乗ぐらいになったところで,「六花亭ギャラリー」で「小笠原洋子」個展の鑑賞を行ない,宿へ出発。 (←お目当ての柳月のチョコ味カステラ) |
○ 狩勝峠のドライブインあくつでメロンを食す
食いっぱなしの1日目,おやつは4:30にドライブインの売店で
ここの,お土産屋(八百屋)でいつもメロンを買っている。赤肉のルピアレッド「富良野メロン」のブランドで販売しているが,昨年送ったメロンが過熟な物が届き,今年は送るのを躊躇した。
でも,良く熟れたメロンは大好きである。そこで,メロンと唐きび買い,またまた食す。
胃が他人の物のように重い。胃に口があったらきっと「いいかげんにしろ」と言うに違いない。
◎2000年7月22日(晴れのち雲ところにより時々雨)