1999年8月26日から3泊4日

北へ・・・・・

 僕の北海道旅行は今年で4回目である。

 北海道と一言で言っても,関東地方よりも面積が広い。

  やはり北海道のランドスケールは,関東地方の南のはずれに住む僕の感性よりはるかに広い。

 

 「富良野市」から「帯広市」までは140kmあまりある,この距離は僕の住む「館山市」を起点に考えると,東京都心を通過し埼玉県の大宮市まで行く距離になる。

 富良野市と帯広市の間にはいくつかの町村が存在するが,少なくとも僕の家から大宮市までの間に存在する市町村の数よりは,はるかに少い。

 帯広と言っても人口17万人の北海道の地方中核都市,1市の面積は東京近郊の市と比較すると,はるかに大きい。

 1日2日で見切れるはずも無い。

 だから,好きなのかもしれないし,納得するまで,何回も旅行が続くんだと思うし,多分これからも何回も訪れることになるのかなと考えたりしいた。

 そして今年は,2回目の帯広訪問となった。

 

何で「サホロ」なんだろう・・・・・・

 僕はサホロリゾートに宿を取った。

 実はサホロは昨年に続き2度目である。

 ここ15年間の観光旅行で出来上がった 僕の哲学は,「観光とは土地の光を見るもの。」である。

 その土地を訪れ,その土地とそこに住む人々のエネルギーを僕の中に取り込み,沈滞した灰色の脳細胞をリフレッシュするためには,通過するだけの旅行ではいけないと思っている。

 すくなくても,何日かはそこにいて,その土地の空気を吸い,土地の人と同じ時間を共有することが必要だと考えている。

 しかし実践することは,実に難しい。

 僕はこの旅行で, 4/365年分だけ北海道民になってきたかったし,1/365年分だけ帯広市民になってきかった。

 そして,ここ10年の宿に対する哲学は,一人あたりの占有面積が重要な計りである,つまり「広さは贅沢の基準」と思っている。

 自宅で得ている自分の占有面積を下回る施設は実に不快で居心地が悪いし,逆に自分が何時も占有している面積に近ければ近いほ居心地が良くなってくる。

 何が悲しくて,楽しい旅行で自宅の部屋より狭い部屋に押し込まれなきゃいけないんだ。そんな扱いをする宿には三重×をくれてやり,二度と行かないし,友人知人には絶対に行くなと忠告することに決めている。

 そんな僕が,また行ってもいいかなと思った宿が『サホロリゾート』である。

 大きな風呂や,豪勢な定食(1泊2食付の夕食の意味です・・・)があるわけでもない,しかし,実に居心地が良かった。

 そしてサホロは僕の好きな「帯広」と「富良野」の丁度中間に位置している。

 ほんとに前置きが長くなりましたが,日程は8月26日から3泊4日ずっとサホロに泊まってその周りをうろうろしていました。

 

何で帯広なんだろう・・・・・

 帯広は2度目である。

 前回は2年前に訪ねた,(そのとき,長女が夏休みの宿題に作ったホームページ(実は2年前のままです)もみてね)

 その時の帯広の印象はとてもよかった。

 街がおおらかで,都市公園や美術館があり,街の区画は整っていて,家と家の垣根が低いか無く,人の交流が密であり,祖であるようで,不思議なところでした。

 僕の旅行情報源は,旅行会社のパンフレット・市販のガイドブック。

 そして今の主流はインターネットのホームページからである。

 しかし,帯広の情報は他の地域と比べ非常に少ない。

 函館・小樽・札幌・富良野といった地域と比較しても情報の数が少ない。

 これは良いことなんだろうか,悪いことなんだろうか僕には分からないが,情報量の多少ではなく,正確で旅行者をひきつける善意の情報があれば,僕は良いと思っている。

 今の僕をひきつけたのは「HOLLY」さんの帯広日記と、おばんでした掲示板に書き込まれた生活のにおいでした。

 地元出身者が転勤族の視点で見る帯広,旅行者には新鮮でした。

 

それで何処にいったの・・・・・

実はここにいったの・・・・・・

帯広はお菓子の街?

 帯広はお菓子の街?ですか??・・市内には有名なお菓子やさんがたくさん有るの??・・・・ 

 「ビッグラン北海道」(ガイドブックです)に,帯広には「六花亭」や「アンデルセン」等の有名なお菓子屋さんがあるように紹介されている。

 そこで今回の帯広行きは,特にお菓子屋さん巡りをすることにした(今年,本厄年のおじさんの思い付きとは思えないと自分でも思っているが,とにかく決めた)。

 

お菓子の街とは,市の面積に対し,お菓子屋さんの数が多い,ということではない・・・・

 お菓子屋さんの情報は情報誌だけではなくやはり地域ネットが一番と,せっせと検索。行き着いた情報発信源はは「帯広日記」の怪しい会話(ごめん,他人から見れば,確かにここの会話は怪しい)。

まさひこさんてなに?

ユトリベルグってなに?

ガイドブックに無いじゃん・・・!!!

 というわけで,早速お菓子屋さん探し,千葉のはずれの親子4人が帯広の街中をお菓子屋探しで,あっちにウロウロ,こっちにウロウロ・・・そして発見「ユトリベルグ」・・・・

 洒落た佇まいの菓子店は,春駒通りにあった・・

 『なんだそれで「春駒のチーズケーキ」なんだ。なんか短絡的だな。店のこだわりが名前に出ているのかな????』と一人思う。

 お店に入り,「春駒のチーズケーキありますか,ここで食べられますか,お持ち帰りは・・・・」などなどここではすっかり無礼な旅行者の「家族4人」は次々に質問。

 お店の方はにこやかに,店の隅のテーブルを指し,そこでお召し上がりくださいとのこと。

 早速仕入れたお菓子は「かぼちゃのムース」「シュークリーム」「チョコレートケーキ」「春駒のチーズケーキ」「まさひこさんのマドレーヌ」の5品。

 甘いものを不得て(?)とする僕には画期的な光景である。

 家内の口には入らず,怪訝な顔。 

 ではその味は,「皆さんの言うとおり」評判の味でした。

 基本的に,この味付けはしっかりと甘い,甘さに厚み(コク)がある。

 僕の評価 「シュークリーム」あ,あまい・・・・クリームが多い・・・・あ,はみ出した・・・・

 長女の評価 「かぼちゃのムース」はとっても美味い・・でも食べづらい。・・・ (小さなプラスチックスプーンですくって食べるには柔らか過ぎる様です。器の形からもすくいづらいようでした)

 次女の評価 「チョコケーキ」 写真のとりです・・・

 手前のチョコケーキの上にあった「青いペンギンのゼリー」は,写真を撮る前にあっと言う間に次女の口の中へと消えていった。

 では,「春駒のチーズケーキ」はと言うとソフトな食感で,半生タイプで,中心部はレアチーズケーキの様である。

 ベイクドケーキなのに水分量が多いため,ねっとりとした食感に仕上がっているが,このため日持ちがしない

味は◎の合格です。

 

そして亭主は・・・・

このあと亭主はしばらく仮眠となりました

午後1時30分・・・・・・

 僕は六花亭の3階ギャラリーで「柏展」を堪能したあと,ぱんちょうの豚丼「梅+α」で膨らんだ腹をさすりながら,だらしの無い親父姿を公衆の前に露呈していた。

 この後,30分間,気持ちの良い転寝,目がさめたときには,1階から2階の喫茶部に続く階段に行列ができていた。

 知らないとは良い事で,この行列の理由を知っていたら,きっと又、並んでしまったかも知れない。

そして皮下脂肪のついた腹をなでて後悔していたに違いない、ああ クワバ ラクワバラ・・・・

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