寺宝(狩野明信作)
2月15日〜4月8日まで
(拝観 無料)
――御涅槃(おねはん) 【お釈迦様の入滅】――
お釈迦様は、紀元前500年にインド、ガンジス川の畔の村「クシナガラ」、
沙羅双樹の林の中で、
弟子達に囲まれ御歳80歳の生涯を閉じられました。
あまりの悲しさに、菩薩様・羅漢様・御弟子様を始め、
命有る物全てが嘆き悲しみました。
御涅槃圖(おねはんず) 【お釈迦様の入滅を描いた絵】
お釈迦様の入滅なされた時の様子は、仏伝画として代表的なテーマです。
この時のお姿を写した絵を、『御涅槃圖』と言います
絵の中には、動物や虫に至るまで、嘆き悲しんでいる様子が描かれています。
植物までもが、悲しみのあまり、全ての葉が白くなってしまいました。
絵の回りの沙羅双樹の葉は、その為、白く描かれます。
その林の姿を、鶴が舞い降りた姿になぞらえ『鶴林』と呼ばれています。
寺宝狩野明信 画
狩野明信
安土桃山時代、里見義康と同時代の絵師です
時代背景から義康が狩野明信に描かせた絵と推察されます。
義康の菩提寺、慈恩院に代々伝えられてきた貴重な掛け軸です
公開場所:籐谷山慈恩院 本堂
拝観希望の方は、境内奥の寺務所までお越しください。