おもとの育成方法
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おもと(万年青 : Rohdea Japonica) ●ユリ科オモト属 ●宿根草 ●原産地 :宮城県以南の日本全土、朝鮮半島、中国 ● 性質 自生地からみて水捌けの良い半日陰を好み、地下茎より現れる芽当たりが発芽し増殖する。こうして発芽した子は親木の形状・形質を遺伝している確率はきわめて高いが、羅紗種以外のものに付く真っ赤な実を播いた場合には極めて低く殆どが青葉である。それゆえ交配して新種を作出する夢多き愛好家(実生家)が近年増えています。 遺伝率の高い斑…大きな斑点の鷲高斑、縞柄、曙斑、等 遺伝率の低い斑…虎斑、図斑、覆輪、等 ![]() 水捌けの良いもの(軽石・朝明砂・赤玉土・等)であれば何でも良く鉢底には大粒、 表土には小粒を使用します。水遣りは用土によって水持ちが異なるため注意が必要です。 (軽石植えの場合…成長期の4月〜夏までは毎日〜2日に1回。 休眠期の冬場は3日〜5日に1回が目安で朝明砂はこれより回数多く、赤玉土は少なくします。) また、夏場の蒸れ、冬場の乾燥には特に注意を要します。 ![]() 生育期には1ヶ月に1回固形肥料を鉢の縁に置きます。品種によって加減が必要ですが大豆大のもので鉢の号数分が基準です。休眠期(15℃以下、30℃以上の時期)にはまったく与えてはいけません。 液肥は慣れないと肥料障害を起こしやすいので十分に知識を持って施肥いたしましょう。 おもとクラブ 愛和では、液肥、化成肥料は与えず春に特製の玉肥(結合剤や合成化合物は一切使用してない油粕と骨粉と微量要素を混ぜ天日に10日間干したもの)を使用していますが、かなり良い結果が出ています。また減農薬のためや微量要素の補給に特製にんにく木酢液を葉面散布していますがこれも好結果が出ています。 ![]() 体長2_で柔らかい新芽から養分を吸うスリップス、食害するナメクジ、カイガラ虫、円状の赤い斑点で伝染力の強い赤星病、炭素病が主な病害虫です。 ナメクジ、カイガラ虫は、カルホス等のかなり強い殺虫剤しか効き目がない為、なるべくなら時間をかけて捕殺するようにいたしましょう。 殺菌剤の効力は15℃〜25℃内ですので真夏と冬場は控えましょう。また、薬剤の散布は月に1〜2回が平均ですが、おもとクラブ 愛和ではおもとのために極力控えています。その代用としてにんにく木酢液などの天然活性液の葉面散布を行っています。木酢液は薬剤に混ぜると通常の半分の使用で同じ効果が出ますので減農薬にもなり、希釈は1200〜2000倍が最も効果が出ます。 ナメクジ退治にはみかんの皮を置き、集まって来る夜間に捕殺します。以上のようになるべく自然なものを利用し丈夫に育てることを心がけています。 |